気について②(気の種類)

2020年08月12日 16:31
カテゴリ: 東洋医学

こんにちは(^_^)/

ブログをご覧いただきありがとうございます。
横浜は妙蓮寺駅(東急東横線)にて鍼灸院を営んでおります。太田と申します。

鍼灸・東洋医学で、皆さんの健康をお手伝いさせていただいております。

4つの気

東洋医学では、存在する場所やその作用によって気に名前を付けています。
主な気の種類は4つです。


①元気(げんき)
特に精から発するエネルギーとしての気を「元気」と呼んでいます。※前回の記事を参照

父母から受け継いだ「精」は五臓の「腎」に貯えられます。
元気は主に成長発育のエネルギーとして、また生命の根本的なエネルギーとしての位置づけとなります。


②宗気(そうき)
主に呼吸や血液循環のエネルギーとして働く気を「宗気」と呼んでいます。

食べた物から得られた栄養(水穀の精微)と、酸素(自然界の清気)が合わさって作られるものです。
胸の辺りに存在し、呼吸・心臓のポンプ作用・発声などに関与します。


③営気(えいき)
血液と一緒に血管の中を流れている気を「営気」と呼びます。

常に血液と共存するため、栄養分が豊富な気といわれます。
血液-細胞間の様々なやり取りにもエネルギーが必要です。そこで活躍するのがこの営気です。


④衛気(えき)
体外からのウイルスや細菌を寄せ付けないように防衛している気を「衛気」と呼んでいます。

具体的には、体表で毛穴の開け閉めを行うことによって外からの侵襲を防ぐと考えています。
※汗をかいたままにすると風邪を引きやすくなりますね。
毛穴の開け閉めは、発汗の調節や体温調節とも大きく関わっています。

また、体内では身体を温める役割があります。主には、日中(昼間)に体表、夜(就寝時)に体内を巡っているとされています。
※就寝時は布団をかけないと風邪を引きやすいということになります。

免疫力という観点では、「衛気」が一番近い存在です。
衛気は「肺」の機能によって全身に布散する。というのが東洋医学の常識です。
簡単に言えば「呼吸」です。
呼吸による気の出入りは、衛気が全身をめぐる上で非常に重要な要素です。

衣服を身に付けるかの如く、マスクが必須になった今の世情では、
間違いなく、呼吸の精度が落ちています。
マスクをしていると息苦しいのは、結果的に呼吸が浅くなっているということです。

感染者がいない自宅や、ソーシャルディスタンスが保てる屋外では、マスクを外しましょう。
ずっとマスクをすることによる悪影響も考えた方が良いです。

※ちなみに今日(8/12)の横浜の最高気温は34.6℃でしたが、外でマスクしている人が多くて驚き...熱中症の方がよっぽど恐いです。

今回はこの辺りで。
次回は気の作用について細かく書いていきたいと思います。

西洋医学しか知らない方がほとんどの世の中ですが、
東洋医学を知っていただくとことでプラスになることも多いはずです!

ちょっと更新頻度が落ちていますが💦
引き続き、本ブログをよろしくお願いいたしますm(_ _)m

妙蓮寺ゆう鍼灸院 太田

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