ぎっくり腰の季節!?

2020年03月03日 15:05
カテゴリ: 症状

急性疾患が多かった。

こんにちは(^^)/

先月はギックリ腰の方が多すぎて、治療院の名前を「ギックリ鍼灸院」に変えようかと悩んだ太田です(笑)

ご新規の方に加えて、普段他の症状で通われている方にも数名いらっしゃいました。
加えて、ギックリ背中・寝違え(急性疼痛性頚部拘縮)の方もいましたね...

観測史上最も温かい冬

今年の冬は記録的な暖冬でした。

12月~2月の気温は、西日本から東北南部にかけてのほとんどのところで、観測史上最も高い気温になる見込みだそうです。


一方で、気温が低くなると腰痛が悪化するという方は多いように思います。
(実際には腰下肢痛。膝の痛みや坐骨神経痛の方も多くなる印象です)

寒くなると血流は悪くなりますので、当然といえば当然です。

冷たいものは低きに流れる性質がありますので、足元から冷えて足腰に症状が出やすくなるのでしょう。

スポーツをする際にウォーミングアップをするのも、身体を温めてケガ(痛み)を予防するためです。

では、なぜ今月は急性疾患の方が多かったのでしょうか??

気温差

すべての急性疾患の方の「原因が同じ」なんてことはあり得ないと思いますが、

一つ、その要因として「気温差」があるのではないかと考えています。

東洋思想では、自然界の気候のことを「六気」といいます。

六気とは、風・寒・暑・湿・燥・火の6つの気候変化のことです。

この6つの気は、四季に応じてそれぞれが消長(増減)するものなのですが、

急な気候変化であったり、季節に反して強く表れた場合には発病因子となって人体に悪影響を与えると言われています。
発病因子となったものを「六淫」いいます。

「気温差」は六気が六淫に変わる非常に重要なファクターです。

私たちのカラダは、暑い日には汗をかいて熱を発散し、寒い日にはじっとして熱の放出を防ぎます。
無自覚のうちに気温差に対応させているのですが、そこに身体への負担がかかっていることを忘れてはいけません。

特に「筋肉」というのは、熱の産生に大きく関わります。気温差が筋肉に多大な影響を与えるということは間違いないでしょう。

ピークはこれから?

横浜(多分全国的に)において、一年の中で一番寒いのは1月と2月です。
(1月の方が寒いのですがその差は0.4度ほどで大差はありません)

この時期は、基本的に寒いです。
たまに暖かい日があると、「今日は暖かいですね」という言葉を患者さんからお聞きしますが、
今季は、基本的に暖かったので、「今日は寒いですね」とか「春みたいな陽気ですね」という言葉を耳にする機会が多かったように思います。

多分、今年は季節がちょっとズレているのですね。

例年であれば、これからの3月こそ寒暖の差が激しい=「気温差」が出やすい時季なハズなのです。

三寒四温という言葉があるように、寒い暖かいを繰り返して段々と暖かい気候へ変化していきます。

朝晩の気温差が出やすいのもこの季節となります。

(これ正確には、重要なのは「体感温度差」だと思います。夏も朝晩の気温差は10度くらいあるのですが、どっちにしても暑いのであまり人体に影響ないのだと思います。私の感覚としては、気温10~15度くらいを境に暖かいか寒いかが決まります。10度に満たないと寒いし、15度を超えると暖かいです。この辺りで服装を考えます笑。横浜の平均気温を見てみると、3月の平均気温は、最高が13.2度で最低が5.3度です。ちょうどこの体感としての寒暖差を感じやすい気温域を行ったり来たりする3月というのは、気候(気温差)として最も人体に影響を及ぼしやすい頃だといえそうです。)

この時季は気温と一緒に天気の変化も激しいですね。これも「六気」→「六淫」のファクターですね。
低気圧が近づくと体調が悪くなる方も多いですからね。

そう考えると、ぎっくり腰などの急性症状のピークはこれからかもしれません。
例年の4月のような気候であれば、今がピークになりそうですが・・・

終わりに...

明日はまた雨の予報ですね。
暖かった今日に比べて気温も急降下しそうです。10度に届かないくらいになりそうですね。

週間予報を見ても、天気の移り変わりが早そうですね。まさに春の気候w。

皆さま、体調管理には十分にお気を付け下さいませ。

※次回は当院でのぎっくり腰の治療について書こうと思います。←本当はもっとぎっくり腰について書こうと思っていたのですが...(;^ω^)

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